ミノリガタリ

1億円貯めて自給自足生活を目指すオッサンの闘いの記録

「真面目に生きると損をする」は半分正解で半分間違い

ルールに逃げるな

 

元真面目人間の僕が言うんだから間違いないんですが、社会のルールを守って真面目に生きてる「だけ」の人は確実に損をします。

 

なぜならルールとは弱者を守るために作られたのではなく、ルールを作った人がやりやすいように作られているからです。

 

また、

「真面目に生きていれば誰かが助けてくれる」

とも言いますが、助けてもらえる時もあれば助けてもらえない時もあります。

 

もっと言えば、別に真面目じゃなくても助けてもらえる時は助けてもらえます。

 

思い当たる節、ありませんか?

 

要は運しだいってことです。

 

多くの人は他人が作ったルールに従って生きていますが、悪い人からすると行動が読みやすいのでカモもいいとこです。

 

だって目に見えるレールの上を走ってるんですもの。

 

また、次の行動も読みやすいので一緒にいて面白くありません。

 

余程才能に満ち溢れていれば話は別ですが・・・

 

「真面目でいい人なのにモテない」

なんて言われたことないですか?

 

・・・ああ、ブーメランだこれ・・・

 

しかし、ルールのようにある程度ハッキリした行動の指針がないと、逆に生きづらいと感じる人もいるでしょう。

 

他人が作ったルールに縛られずに、自由に生きるために必要なのは

「自分が作ったルール」に従うこと。

 

別に自分ルールを明確に言葉にする必要はありませんし、

「なんかちがうな・・・」

と思ったら変更したっていいんです。

 

過去の自分はもはや他人です。

 

たとえ世間が間違っていると言おうと、自分がそう思わなければいい。

 

元真面目人間で機械のように淡々と死んだ目をして生きてきた僕は、こう考えるようになって気持ちが楽になりました。

 

もちろん、あまりにも世間のルールから逸脱した行動を取ってしまうと、国家権力に自由を奪われてしまいます。

 

「自分ルール」に従った行動を取る場合には覚悟か実力が必要になりますので、そのつもりで。

玄米豆乳ヨーグルトは汚い?危険?じゃあ糠漬けも食べない方がいいですねw

自称専門家w

 

一昨年の冬から丸一年、知り合いの農家さんから分けてもらった玄米を使って、豆乳ヨーグルトを作って食べています。

 

はじめての玄米豆乳ヨーグルト―初心者でも簡単! ありがち失敗の解決策がわかるトラブル対策22 (主婦の友生活シリーズ)

はじめての玄米豆乳ヨーグルト―初心者でも簡単! ありがち失敗の解決策がわかるトラブル対策22 (主婦の友生活シリーズ)

 

作り方はこちらの本を参考にしました。

 

僕の場合は台所が汚すぎて雑菌が繁殖してしまったため、豆乳と玄米の他に食酢を少しだけ混ぜて人工的に弱酸性条件にしてやって作りました。

 

一度ヨーグルトができればあとはカスピ海ヨーグルト同様、豆乳にスプーン一杯のヨーグルトを足していくだけで簡単に増産することができます。

 

最初以外は食酢もいりません。

 

玄米豆乳ヨーグルトについては、下のように危険性を煽る人もいるみたいです。

nyaaat.hatenablog.com

 

が、玄米についている菌が「雑菌」で危ない!

 

というならば、米ぬかについた植物性乳酸菌などで作る日本の伝統食品「糠漬け」もヤバい!

 

という、トンデモ理論になりますw

 

まったく、何の目的でこんな危険性を煽りたいのか理解に苦しみますが、自称「専門家」の人たちは面白いですねw

 

基本は米と豆乳しか使いませんので、劇物である発色剤・亜硝酸塩類を使うこともある市販のヨーグルトより安全かもしれません。

 

あと聞いたことありませんが、原理が糠漬けに酷似しているので「糠漬けアレルギー」の人とかは食べるとアレルギー症状が出るかもしれません。

 

なにより、1年間食べ続けている僕がお腹壊したりしていないのが、一番の安全性の証明かと。

 

どんなものにでも文句をつける人はいますし、ホラー映画のように怖いものほどひきつけられるものです。

 

自分で体験してみるのが、一番信憑性が高いです。

 

写真が揃えば、作り方や豆乳ヨーグルトを使った料理などをぼちぼち上げていこうと思います。

自己満足で「安心」を食べたいなら「JASマーク」がついたものが良いと思う

現状で一番審査が厳しい登録制度

 

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よく見ると有機食品に付けられているこのマーク、「有機JAS規格」の食品に付けられるマークで、登録されている農作物にもつけられています。

 

有機JAS規格は国が認定する規格で、それに厳しい審査が必要です。

 

認定事業者にはそれぞれ番号が割り振られており、農水省のHPで番号順に認定事業者が公表されているので、そう簡単には悪い事はできません。

 

有機JASでは天然物に限って、農薬を使用することができますが、その生物農薬がどのように製造されたかも書類で提出する必要があります。

 

そのため、有機JAS認定農家さんの申請時期には、我々農薬業界の人間も書類作成に励みます。

 

ただ、この有機JAS規格は「環境への負荷をできるだけ軽減した栽培方法」で生産された農作物に与えられており、健康については一切の記述がありません。

 

まあ、有機農産物=健康っていう根拠がないんだから当然ですよね。

 

気になる方は農水省ガイドラインなどを見て調べてみて下さい。

有機食品の検査認証制度:農林水産省

 

まあ、めんどくさくて読む気なくなると思うけど・・・

 

検査とかの厳しさで安全・安心を測るなら、現状ではこれが一番良いのではないでしょうか。

無農薬野菜がいい!とか言ってる小金持ち超ちょろいw

それでもみんな信じてしまう

 

なぜか有機野菜や無農薬野菜がおいしいとか、健康にいいといった風潮に騙されがちですが、何をもってそんな風に思い込んでいるのでしょう?

 

確かに、現代科学で証明できないことはたくさんあるので、

「科学的根拠がない」

という理由だけで、有機農作物の有用性を否定することはできません。

 

しかし、だからと言ってなんの根拠もないのに盲目的に信じるのもどうかと思います。

 

一体、有機農作物神話はどこから来るのか?

 

第一に、「農薬を使っていない」という安心感が最も大きいと考えられます。

 

最も記憶に新しい農薬事故というと、2007年の中国製餃子の農薬混入事件ではないでしょうか。

 

これは餃子の具に使用されていた野菜に農薬が残留していたわけではなく、後から高濃度の殺虫剤(メタミドホス)が混入されたことによる事件です。

 

この餃子からは後に最高で19,290ppmという、高濃度のメタミドホスが検出されましたが、日本におけるメタミドホス残留基準は0.01ppmで、きちんとした検査を通ってきた作物としてはあり得ない濃度です。

 

二百万倍近いですよ。

 

中国では日本よりも基準が甘く設定されていますが、それでも0.1ppmなので残留農薬の量としてはあり得ない濃度です。

 

ちなみにppmとはpart per millionの略で、「百万分の一」という意味です。

 

具体的に言うと、1ppmは1kg中の1mgを表しています。

 

なので、日本の基準で行くと1kgの野菜のうち、0.01mg以上のメタミドホスが検出されただけで出荷停止になってしまうのです。

 

出荷停止になると農家は金銭的に大損するだけでなく、ブランドイメージも損なうためいいことなしです。

 

そんなことを誰がするんでしょうか?

 

「餃子に混入した農薬で中毒になった」

というニュースは農薬の危険なイメージを煽るのに絶好のチャンスであると同時に、反対の立場にある有機・無農薬作物の立場を向上させるチャンスでもあったのです。

 

ここで消費者が重視しているのは

「安全かどうか」

ではなく

「安心できるかどうか」

なのです。

 

安心は「不安」を取り除くことによってはじめて成立します。

 

不安という対象があって初めて、安心が存在するのです。

 

そしてその不安が大きければ大きいほど、それを取り除いた時の安心も確固たるものになるので、有機農作物の宣伝をする人の半分以上は農薬の危険性をまず語ります。

 

保険の営業と同じですね。

 

ちなみに我々農薬業界の人間も、農薬を売るときは害虫や病害が大発生した時のデータなどを見せながら話しますw

 

どの業界も腐ってんなーw

 

ちなみにこの事件では死者は出ていません。

 

天然の大腸菌であるO-157とかの方がはるかに被害が大きかったのに、みんな天然物に対しては警戒が甘々。

 

さらに日本では、メタミドホスは農薬ではないのです。

 

農薬として使ってはいけないからです。

 

農薬業界としては

「中国製冷凍餃子農薬混入事件」

は濡れ衣に近いはず。

 

ウチの業界もよく抗議とかしなかったなー

 

・・・この事件、調べていくうちに報道の透明性に疑問を感じる。

「ワンピース」が唐突な農薬擁護!チョッパーが美味しそうに農薬を飲んでるw

謎の農薬演出

 

ONE PIECE FILM Z DVD

ONE PIECE FILM Z DVD

 

 2012年公開の「ONE PIECE FILM Z」

 

物語序盤で麦わらの一味が花見をするシーンでウソップが武器に使用するポップグリーンに農薬を撒くシーンがあります。

 

風に乗った農薬がチョッパーが飲む牛乳やゾロのお酒に混入。

 

最初は文句を言っていた仲間たちも、「飲んでるうちにクセになる」と意外と好評。

 

チョッパーに至っては、

「うまいな!農薬入りミルク!」

と大満足w

 

当時、劇場で見た時はなぜこのような演出を入れたのか謎でした。

 

ストーリー的にもまったく必要のない演出でしたし。

 

何か、農薬業界からお金が動いたり圧力がかかったのではないかと疑いました。

 

ですが、監督の長峰達也氏、脚本の鈴木おさむ氏ともに農薬業界とのハッキリとしたつながりは見られませんし、原作者の尾田さんももちろんそんな影は見られません。

 

配給元の東映やフジテレビにコネがあったり、お金を撒いた可能性は少しだけ考えられますが、そんなことをしたところで利益が出るとは思えません。

 

むしろ、リスクの方が高いです。

 

しかも、DVD版では「農薬」という呼称から「害虫アタッカー」という呼び方に変っており、チョッパーの

「うまいな!農薬入りミルク!」

のセリフも

「ちょっと苦いけど、大人の味なのかなぁ」

というセリフに差し替えられています。

 

セリフどころか、シーンそのものが差し替えられているので、制作サイドで

「これはまずい」

と判断したのではないでしょうか?

 

そのため、農薬に対する印象も劇場版とDVD版では少し変わっています。

 

全くの謎演出で、一緒に見に行った友人もポカンとしていましたし、農薬業界にいる僕から見ても

「いったい、農薬の立場をどうしたいの?」

という感じです。

 

時代背景から考えても、中国産冷凍餃子の農薬混入事件があったのも2007年なので、映画公開の5年も前。

 

今さらそこにツッコミを入れても出遅れすぎです。

 

一体あの演出は何だったのか?

 

農薬業界に身を置いてから考えると謎は深まるばかりです。

 

やっぱり、みんなが知らないところで誰かが農薬業界と繋がってるんだろうか・・・

歴史上の偉人だって欠点だらけ!司馬遼太郎作・「功名が辻」を読んで完璧主義を捨てよう

人生って所詮、こんなものなのか・・・

 

功名が辻(四) (文春文庫)

功名が辻(四) (文春文庫)

 

全四巻の功名が辻、最終巻は関ケ原という大仕事をやり終えた伊右衛門・千代夫婦がのんびりと夫婦水入らずで戦国ラブストーリーをやり直します。

 

と思いきや、最後がなんとも後味が悪いというか、救いがないというか・・・

 

まあ、事実なんでしょうがないと言えばしょうがないんですが、めでたしめでたしでは終わらせてくれません。

 

特に歴史小説は、小説として歴史上の事実の「どこで終わるか?」で読後感が全然変わってきます。

 

豊臣秀吉を例に出すと、農民上がりで大名に取り立てられて関白にまでなって豊臣政権を確立する。

 

というところまでで物語を終わらせてしまえば、キラキラしたサクセスストーリーとして印象に残ります。

 

でも、幼子を跡取りにするために養子を死に追い込んだり、トチ狂って朝鮮半島に出兵したりして、見苦しいほどの老後を過ごしたところまで物語に残してしまうと、残虐で薄汚い人物としての印象が強くなります。

 

まあ、人間なんて一生のうちで何回ウソついたり悪い事したりするか数え切れないので、そういう部分もできるだけ描いている司馬さんの作品の登場人物はどこか人間味があって親近感がわきます。

 

山内伊右衛門一豊も、そんな人間だからこそ千代も支え甲斐があって最後まで一緒にいられたんじゃないかと思います。

 

フツーの「いい人」じゃモテないのと同じでしょう。

 

四巻でキュンキュンして、勉強もできて、元気ももらえるお得な物語でした。

環境保全への意識は日本より台湾の方が進んでる?日本人が台湾で作った環境循環型ダム

自然の循環の中に人間もいる

 

先日台湾に研修旅行に行った時に見た、地下ダム「二峰シュウ」。

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写真は実寸大の模型です。

 

ほぼ遊びのような旅行とはいえ、一応「研修」という名の付く旅行。

 

会社の経費で行かせてもらっているので、それなりにちゃんと勉強してきました。

 

このダムは台湾南部の屏東県にあり、設計者はなんと日本人「鳥居信平」氏。

 

サトウキビの安定供給のために雨季には治水のため、乾季には貯水のためにダムが必要でした。

 

しかし、巨大なダムは漁業や農業、林業などに大きな影響を及ぼし、挙句の果てには日本でも多かった住民の立ち退きも必要とします。

 

よく「ダムの底に沈んだ村」とか聞きますよね。

 

鳥居氏はそれらの問題を解決すべく地下にダムを作ることを提案。

 

粘り強い調査と地域住民の協力によって、1923年に完成。

 

石や木の枝を利用したろ過システムによって周囲の自然と調和し、そのおかげで80年間で補修がたったの3回!

 

人工物ではあるけど、人と自然が調和した好例ではないかと思います。

 

これほど優れた技術であるにも関わらず、日本ではこのようなダムはありません。

せっかく日本人が思いついたアイディアなのに。

 

何か問題があるのでしょうか?

 

個人的には真っ先に、土建屋や電力業者が儲からないからだと思ってしまいますが考えすぎではないでしょう。

 

ともあれ、ダムだけでなく農業もこのように自然と調和した産業でありたいものです。

 

鳥居信平氏や地下ダムについて知りたい方は鳥居氏の故郷、静岡県袋井市のwebページにもわかりやすく書いてあります。

 

www.city.fukuroi.shizuoka.jp