ミノリガタリ

1億円貯めて自給自足生活を目指すオッサンの闘いの記録

簡単節約栽培!「そら豆の豆苗」を食べて栽培してもう一回食べてみた

思ってたのより3倍簡単

 

先日、「そら豆の豆苗」なるものを購入。

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ポリフェノールがいっぱいらしいけどそんなことは置いといて、豆苗は食べた後に根を水に浸しておくと再生してもう一回収穫できるらしい・・・!

 

www.murakamifarm.com

 

いわゆる水耕栽培というやつです。

 

しかも豆苗は豆の栄養分で育つため肥料は必要なく、水だけで育てることができるのです!

 

なんてチート野菜なんだ・・・!

 

早速、僕が実践した再生方法を紹介します。

 

①脇芽を残して切る

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コレ、かなり重要です。

 

豆苗全般に言えることですが、再生するとは言っても切り口から新しい茎が伸びてくるわけではありません。

 

残った脇芽が伸びていって、新しい茎になります。

 

上の写真の赤いライン(根から3~5cm)ぐらいで切るとうまく脇芽を残せます。

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こんな感じで脇芽を残して下さい。

 

②バットなどに水を張って浸けておく

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根が半分ぐらい浸かる深さの水位にしておきます。

 

根がすべて水に浸かってしまうと酸欠状態になり、根腐れを起こしてしまう恐れがあるので注意です。

 

容器は深すぎると豆苗に光が当たらないので浅めのものが良いですが、あんまり浅すぎると水を交換するときに不便なので注意です。

 

僕は家にちょうど深さ5cmぐらいの発砲スチロールがあったので、それを使っています。

 

容器に入れて水に浸したら、窓際などの日当たりの良い場所に置いておきます。

 

③1~2日に一回水を交換する

今は冬場で温度が低いので、2日に一回の水交換でも水が腐ったり枯れたりしていません。

 

ただ「2日に一回」とか思っていると、いつ換えたかわからなくなってしまうので、基本毎日換えるのがベストだと思います。

 

夏場は特に注意が必要かも。

 

 

 

以上です。

 

超簡単でしょ?

 

ちなみに開始から5日後の様子がこちら

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10日後

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2週間後

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最終的に5パック分並べたので、株数は最初よりも増えています。

 

反省点としては写真右のように株をギチギチに詰めてしまうと、根が横に伸びる分窮屈になってしまいます。

 

その結果、水交換の時に根や葉を傷めそうになってしまうので、写真左のように少し余裕をもって栽培するのが良いでしょう。

 

とりあえず2週間で収穫してみたのですが、やはりもう少し長さが足りない気がしました。

 

冬場という事があるので、もう一週間待ってみても良かったかもしれません。

 

さてさて、あと何回収穫できることやら・・・

 

これが150円前後で買えるんだから、お得な気がしますよね。

 

もちろん無農薬・無化学肥料ですしね。

「みんなちがってみんないい」は果たしてホント?

「みんなと一緒」だからこそ安心できる事もある

 

個性の時代と言われて久しいですが、みんなと違う物を追い求め過ぎる事の弊害にも着目したいところ。

 

よく、

「初めて納豆を食べた人は偉大だ」

と言われますが、全くもってそう思います。

 

だって腐ってるかもしれないんですよ?

 

毒かもしれないですよ?

 

最悪死ぬかもしれないんですよ?

 

誰も食べた事がないという事は、食べたらどうなるか誰も知らないという事。

 

嫌な言い方をすると、昔からみんなが食べている物は市場における「人体実験」が十分なされているので、統計的に安全だとわかるのです。

 

更に言うと、ある食べ物を食べた人の2%がお腹を壊したとします。

 

100万人が食べたとすると2万人もの人が腹痛に襲われる事になります。

 

これはさすがにニュースになりますし、企業や行政機関も動かざるを得ないでしょう。

 

しかし、これが結構マニアックな食べ物で、100人しか食べなかったとします。

 

すると腹痛になる人はたったの2人。

 

不合理な事とは思いますが、おそらくこれでは社会は動かないでしょう。

 

被害者がよっぽどお金持ちなら別ですが…

 

新しい物に挑戦する事は確かに素晴らしい事です。

 

ただ、安全や安心を求める場合はやはり昔からみんなが使用している物が良いのも事実。

 

温故知新じゃないですが、当たり前になっている物を見直すのも良いことかもしれません。

ヤル気が起きない若手会社員へ…何事もテキトー良いのかも

ダメ人間に愛の手を…

 

結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方

結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方

 

読んでいる期間中は、ダメ人間の僕でもヤル気が湧いてきました。

 

やっぱり、この手の本は定期的に読まないとすぐ楽な方に流れちゃいますよね〜

 

この本は「すぐやる脳」を作ると言うマニュアル本というよりは、自分がすぐにやれない原因を解明している本だと言えます。

 

よく言われる事ですが、真面目で完璧主義な人ほど、すぐには動けないものです。

 

また、自分の行動が社会や他人に好影響を及ぼす事を意識できるかが、仕事を頑張れるかのポイントにもなっているようです。

 

確かに大学時代、一体なんの役に立つのかわからないような基礎研究に追われていた時には、自分に対して

「この研究を礎にして更に科学が発展すれば、農業が発達して世界中の人々が飢えなくてもすむ手助けになる(かもしれない)!」

と必死に言い聞かせていたものです。

 

今考えると軽い鬱状態だったのかもしれません。

 

僕も自分の仕事に悩んでいるクチですが、モチベーションを保つためにもこの本は良いかもしれません。

 

…更に深く悩んでしまうかもしれませんが…

 

農薬をめぐるグレーゾーン~危険とも安全とも言えない部分~

「心から安全と言い切れますか?」

 

農薬業界で社畜として働く僕に投げかけられたお客さんからの質問。

 

具体的には、

「前日に農薬を使用した野菜を自分の子供に与えられますか?」

だった。

 

僕は結婚もしてなければ、子供もいない。

 

でも、質問に

「農薬は国の安全基準をクリアしているので安全です。自分の子供にも収穫前日に農薬散布した野菜を食べさせることができます。」

と即答することができませんでした。

 

そう僕が思うのには、大きく言って2つ理由があります。

 

①複数の成分に対する評価がなされていない

以前

 

otonachallenge.hatenablog.com

 や

 

otonachallenge.hatenablog.com

 の記事でも取り上げられたんですが、現在の農薬の使用・残留基準はかなり厳しくなっています。

 

それはもう農家を含めた関係業界が悲鳴を上げるくらいに・・・

 

ただここに落とし穴があって、厳しい基準があるのは「単一成分に対して」だけなのです。

 

どういうことかというと、農薬成分AとBがあるとします。

 

Aは

 

A→分解→A’

 

というように体内で無毒なA’へと分解されるため、人体に影響はありません。

 

一方Bはこの「A→A’」の分解行程を遮断してしまいますが、B単体では人体に毒性はありません。

 

AとBを単体で評価すると、最悪両方とも「安全」という評価になってしまいます。

 

しかし、実際に栽培期間で使われる農薬は1成分だけではありません。

 

きちんと認可を受けた減農薬栽培であっても、5成分以上の農薬が使用されています。

 

慣行栽培なら10成分はゆうに超えてきます。

 

これらは農薬の種類が多すぎるため、それぞれの成分がどのように作用しあうのかは確かめることが非常に困難なのです。

 

このことはレイチェル・カーソンも「沈黙の春」で取り上げており、アメリカでは実際にこれによる事故もあったようです。

沈黙の春 (新潮文庫)

 

 

 

②農薬の毒性は「体重あたりの摂取量」で決められている

農薬に限らず、薬品や毒物などの人体への影響量は、「体重当たりの摂取量」で決められています。

 

詳しく言うと、許容限界が1mg/kgの薬物があったとします。

 

体重70キロの人だと限界量は70mg、40キロの人だと40mgと体重の軽い人の方が許容量が少なくなります。

 

特に体重の軽い子供の場合だと、大人は平気な量でも許容量を超えてしまう場合がないとは言い切れません。

 

もちろん、国や農薬業界もその辺は考慮に入れているので、「これぐらいなら大丈夫」という無毒性量を算出し、さらにそれを安全係数100で割ることで農薬の残留基準を設定しています。

 

しかし、そこはやはり子供のこと、万が一があってからでは遅いという考えから、

「子供には安全安心なものを」

と求める親御さんが多いように感じます。

 

 

正直に言って、今の農薬は昔の農薬に比べればかなり安全性が高く、使用者・流通業者も以前に比べれば安全面に配慮しています。

 

しかし、安全と安心は別問題です。

 

そういう事を考えさせられる質問でした。

さすが週刊ダイアモンド!農業・農協に対しても真摯だわ

JA=悪だけじゃない

 

週刊ダイヤモンド 2017年 2/18 号 [雑誌] (儲かる農業2017)

 

ネットニュースでJAグループ京都の関連会社「京山」の偽装米の記事が紹介されていたので、思わず買ってしまいました。

 

偽装米に関しては、「やっちゃたなー」って感じなんですが、ダイアモンドはただ農業やJAの暗い部分だけを叩いてるんじゃなかったです。

 

まあメインテーマが「儲かる農業」なんで、当然っちゃあ当然なんですが。

 

「農業は儲かる」

「農業は楽しい」

という事が伝わってきますので、農業に興味のある若者は一見の価値ありです。

 

僕も全てを読んだわけではありませんが、従来は対立しがちだった大型法人農家とJAの協力関係についても記事にしています。

 

とにかく叩かれがちなJAに対しても、全体的に見れば非常にフラットな見方で構成されています。

 

…それだけに京山の偽装米の説得力が増すというか…

 

京山に関しては、米を混入できるような施設を持っていないという話があったり、ダイアモンド社を相手取って訴訟を起こしたりと様々な情報が飛び交っています。

 

個人的にはJAグループ京都から出向しているとされる京山の社長に

「ほとぼりが冷める頃に別の役職を用意するから…」

と罪をかぶってもらって手打ちになるのではないかと読んでいます。

 

とはいえ、このニュース自体は農業界ではなかなかショッキングな事件です。

 

僕の周囲でも、全国的に立ち入りもしくは自主検査が行われるのではないかと言われていますので農産物流通やJAグループになんらかの動きはあるでしょう。

 

これを機に停滞している「JAの自主改革」が少しでも進む事を期待しています。

 

消費者にとっては◎?農薬の使用制限は年々厳しくなっている!

ある意味農家泣かせ・・・

 

実は3年前(2014年)から農薬の残留基準に新たな項目が追加され、使用基準がさらに厳しくなっているのです。

 

新基準の名は

「ARfD(Acute Reference Dose)」

日本語にすると急性参照容量。

 

これは

「短期間(24時間以内)に摂取しても健康に影響がないと推定される摂取量(mg/kg体重)」

のことです。

 

今まではADI(Acceptable Daily Intake:一日摂取許容量)は残留基準として設定されていました。

 

ADIは

「生涯にわたり毎日摂取し続けても問題ない摂取量(mg/kg体重/day)」

のことですが、これだとある特定の成分を一度に大量に摂取した場合の評価ができません。

 

わかりやすく言うと、7杯のビールを1週間に分けて飲むなら問題ないけど、一晩で7杯飲むと酔っぱらってしまいます。

 

ARfDは「一晩で飲んでも酔っぱらわないビールの量」と言えます。

 

これにより農薬の使用基準が見直され、使用時期(収穫何日前まで使用できるか)の変更、登録作物の削除(作物によっては使用禁止になった)が行われています。

 

これは一般消費者にとっては喜ばしい事なのかもしれませんが、農家としては大変です。

 

収穫まで1週間あるのに、害虫が発生してしまい対応する農薬がない。

 

作物によっては農薬が使えなくなった。

 

など、栽培管理を変更しなければならない可能性があります。

 

今、日本で使用できる農薬は順番に基準の見直しを受けています。

 

しばらくは過去の基準で使用されるものもありますが、古い農薬ほどすでに多くの人に摂取されており、事故が起きていないことから統計的に安全だと言えます。

 

そのため、基準の見直しは新しい農薬から行われています。

 

消費者にとっては2006年のポジティブリスト制と合わせて、さらに安心の度合いが増すと言えます。

 

otonachallenge.hatenablog.com

 

・・・農家の皆さんは大変ですよ。

 

使い慣れたおなじみの農薬ほど、後になって使用基準が変更になるわけですから。

 

知らずに使っちゃうと最悪出荷停止になる恐れもあります。

 

業界のニュースを良くチェックしておいてください。

国産=安全で、外国産=危険?いつまで昭和脳なの?

そんな話は今は昔・・・

 

皆さんの幻想を打ち砕きます。泣かないでね?

 

安全安心とされている有機農業。

 

日本国内での面積は2011年時点でわずか9,000ha。

割合にして、わずか0.2%。

 

有機農業面積世界1位のオーストラリアは396,620,000ha。

全体の4.35%。

 

有機農業率世界1位はイタリアで、その割合は8.6%。

面積は1,097,000ha。

 

危険なイメージのある中国ですら、有機農業率は0.4%。

面積にして1,900,000ha。

 

大量の化学農薬を使ってるイメージのあるアメリカでも、有機農業率は0.6%。

面積は1,949,000ha。

 

単純に面積だけで言うと、中国、アメリカは日本の200倍強。

 

オーストラリアに至っては、約44,000倍の面積で有機農業をやっていることになります。

 

もちろん、全体に占める有機農業の割合でも負けています。

 

有機農産物だけに焦点を絞れば、日本よりも諸外国の方が圧倒的に安全安心なのです。

 

これで国産=安全安心、有機農産物=安全安心という図式がいかに間違ったものであるかがわかっていただけるでしょうか?

 

・・・まあこれも所詮数字上だけの話で、国によって作物も違えば気候も違います。

 

しかし、今回僕が数値によってはじき出した結論が信じられない人は、今一度自分が信じている神話の根拠を確かめてみて下さい。

 

おそらく、なんの根拠もなく信じてしまっていることに気付くはずです。

 

世界情勢はどんどん変わりますし、科学も進歩していきます。

 

それに伴って農業も進化していきます。

 

いつまでも古い情報にとらわれていると、簡単に足元をすくわれますよ。

 

こんなこともありましたしね。

 

otonachallenge.hatenablog.com