「ワンピース」が唐突な農薬擁護!チョッパーが美味しそうに農薬を飲んでるw
謎の農薬演出
2012年公開の「ONE PIECE FILM Z」
物語序盤で麦わらの一味が花見をするシーンでウソップが武器に使用するポップグリーンに農薬を撒くシーンがあります。
風に乗った農薬がチョッパーが飲む牛乳やゾロのお酒に混入。
最初は文句を言っていた仲間たちも、「飲んでるうちにクセになる」と意外と好評。
チョッパーに至っては、
「うまいな!農薬入りミルク!」
と大満足w
当時、劇場で見た時はなぜこのような演出を入れたのか謎でした。
ストーリー的にもまったく必要のない演出でしたし。
何か、農薬業界からお金が動いたり圧力がかかったのではないかと疑いました。
ですが、監督の長峰達也氏、脚本の鈴木おさむ氏ともに農薬業界とのハッキリとしたつながりは見られませんし、原作者の尾田さんももちろんそんな影は見られません。
配給元の東映やフジテレビにコネがあったり、お金を撒いた可能性は少しだけ考えられますが、そんなことをしたところで利益が出るとは思えません。
むしろ、リスクの方が高いです。
しかも、DVD版では「農薬」という呼称から「害虫アタッカー」という呼び方に変っており、チョッパーの
「うまいな!農薬入りミルク!」
のセリフも
「ちょっと苦いけど、大人の味なのかなぁ」
というセリフに差し替えられています。
セリフどころか、シーンそのものが差し替えられているので、制作サイドで
「これはまずい」
と判断したのではないでしょうか?
そのため、農薬に対する印象も劇場版とDVD版では少し変わっています。
全くの謎演出で、一緒に見に行った友人もポカンとしていましたし、農薬業界にいる僕から見ても
「いったい、農薬の立場をどうしたいの?」
という感じです。
時代背景から考えても、中国産冷凍餃子の農薬混入事件があったのも2007年なので、映画公開の5年も前。
今さらそこにツッコミを入れても出遅れすぎです。
一体あの演出は何だったのか?
農薬業界に身を置いてから考えると謎は深まるばかりです。
やっぱり、みんなが知らないところで誰かが農薬業界と繋がってるんだろうか・・・