ミノリガタリ

農薬販売員が農業・食・健康について考える

無農薬野菜がいい!とか言ってる小金持ち超ちょろいw

それでもみんな信じてしまう

 

なぜか有機野菜や無農薬野菜がおいしいとか、健康にいいといった風潮に騙されがちですが、何をもってそんな風に思い込んでいるのでしょう?

 

確かに、現代科学で証明できないことはたくさんあるので、

「科学的根拠がない」

という理由だけで、有機農作物の有用性を否定することはできません。

 

しかし、だからと言ってなんの根拠もないのに盲目的に信じるのもどうかと思います。

 

一体、有機農作物神話はどこから来るのか?

 

第一に、「農薬を使っていない」という安心感が最も大きいと考えられます。

 

最も記憶に新しい農薬事故というと、2007年の中国製餃子の農薬混入事件ではないでしょうか。

 

これは餃子の具に使用されていた野菜に農薬が残留していたわけではなく、後から高濃度の殺虫剤(メタミドホス)が混入されたことによる事件です。

 

この餃子からは後に最高で19,290ppmという、高濃度のメタミドホスが検出されましたが、日本におけるメタミドホス残留基準は0.01ppmで、きちんとした検査を通ってきた作物としてはあり得ない濃度です。

 

二百万倍近いですよ。

 

中国では日本よりも基準が甘く設定されていますが、それでも0.1ppmなので残留農薬の量としてはあり得ない濃度です。

 

ちなみにppmとはpart per millionの略で、「百万分の一」という意味です。

 

具体的に言うと、1ppmは1kg中の1mgを表しています。

 

なので、日本の基準で行くと1kgの野菜のうち、0.01mg以上のメタミドホスが検出されただけで出荷停止になってしまうのです。

 

出荷停止になると農家は金銭的に大損するだけでなく、ブランドイメージも損なうためいいことなしです。

 

そんなことを誰がするんでしょうか?

 

「餃子に混入した農薬で中毒になった」

というニュースは農薬の危険なイメージを煽るのに絶好のチャンスであると同時に、反対の立場にある有機・無農薬作物の立場を向上させるチャンスでもあったのです。

 

ここで消費者が重視しているのは

「安全かどうか」

ではなく

「安心できるかどうか」

なのです。

 

安心は「不安」を取り除くことによってはじめて成立します。

 

不安という対象があって初めて、安心が存在するのです。

 

そしてその不安が大きければ大きいほど、それを取り除いた時の安心も確固たるものになるので、有機農作物の宣伝をする人の半分以上は農薬の危険性をまず語ります。

 

保険の営業と同じですね。

 

ちなみに我々農薬業界の人間も、農薬を売るときは害虫や病害が大発生した時のデータなどを見せながら話しますw

 

どの業界も腐ってんなーw

 

ちなみにこの事件では死者は出ていません。

 

天然の大腸菌であるO-157とかの方がはるかに被害が大きかったのに、みんな天然物に対しては警戒が甘々。

 

さらに日本では、メタミドホスは農薬ではないのです。

 

農薬として使ってはいけないからです。

 

農薬業界としては

「中国製冷凍餃子農薬混入事件」

は濡れ衣に近いはず。

 

ウチの業界もよく抗議とかしなかったなー

 

・・・この事件、調べていくうちに報道の透明性に疑問を感じる。