農薬の臭いが蜂に影響?マルハナバチの嗅覚がスゴイ
農薬でハチが行動不能に?
先日、こんな記事が発表されました。
要約すると、マルハナバチは足の臭いを餌場に付けておくことによって、巣の他の個体が餌場を見つけることができるというもの。
マルハナバチは多くのハウス栽培で、作物の受粉のために利用されています。
しかし、農薬を散布するとマルハナバチがちゃんと飛んでくれなくなったり、最悪の場合大量死してしまうこともあります。
この現象は、比較的ハチと体の構造が近い虫を殺すための殺虫剤だけでなく、殺菌剤でも成分によっては起こりえます。
もちろん、殺虫剤でもハチに影響がないものもあります。
なぜこのようなことが起こるのか?
上の記事を読んだときに思いついたのは、
「ハチの足臭ぇw」
ではなく、
「臭いがキツイ農薬がハチの嗅覚にダメージを与えているのではないか?」
ということ。
一部ですが、においのキツイ農薬はハチにも影響が強いものが多いように感じます。
あくまで農薬業界人の感覚ですが・・・
聴覚が鋭敏な猫はうるさい場所ではストレスを受けてしまいますし、超音波でサメを遠ざけるツールも販売されています。
これと同じようなことがハチに起きていてもなんら不思議ではありません。
農薬を使用される方は、今度からにおいにも注意してみて下さい。
ちなみに農薬の臭いを直接嗅ぐのはおやめください。
あくまで「散布時ににおうかどうか気にしてみる」程度で。
直接嗅ぐと、最悪の場合命にかかわる場合があるのでご注意を・・・
誤って直接吸い込んで、1日中鼻が利かなくなることがありました(現在は回復)。
今まで謎に包まれていた農薬のハチへの影響のメカニズムが、このような研究から明らかになるかもしれません・・・