【就活小話】甘い言葉にご用心?!企業がスペシャリストを欲しがる理由
聞こえのいい言葉に騙されるな
「わが社は何か一つでも極めた人を募集しています」
「その道のスペシャリストと一緒に仕事がしたいです」
就活生に対して企業が発するこれらの言葉。
「何か一つでもできればいい」
というような意味でしょうが、企業としては
「その道の即戦力が欲しい」
という思い以外に、別の思惑があります。
それは
「変になんでもできるやつが入ってきたら、うち以外でもやっていけるからすぐどこかに引き抜かれてしまう。」
「うちでしか使えないように教育してしまえば、よそには行けないだろうから安泰だ。」
という思惑です。
確かに、経営者側から見ればその通りです。
しかし、このご時世いつ会社が潰れるかわかりません。
その会社でしか使えないスキルのスペシャリストになってしまっていた場合、再就職は困難でしょう。
さらに自分を一つの商品と考えた場合、他の会社でもやっていけるスキルを身に付けている人は自分という商品の価値を高めていることになります。
会社や上司はあなたという貴重な労働力を他に取られることを恐れます。
そうなると会社も、あなたという商品に高値を付けて引き留めようとするでしょう。
会社の言いなりになるのではなく、転職というカードをちらつかせて会社と交渉することができるようになります。
実際、僕の会社でも転職をほのめかした場合とそうでない場合とでは、扱いが全然違います。
「コイツはこき使ってもどうせ辞めないだろう」
と思われてしまったら、まともな扱いは期待できませんよね?
の中で、現在の仕事には不必要なほどのスキルを持っている「オーバースペックな人材」になることを推奨しています。
まあ、茂木さんの場合は僕とは少し違う理由からですが。
ともあれ、「スペシャリスト」という言葉は聞こえがよく、
「他のことはできなくても会社がサポートするよ」
という甘い言葉に騙されそうになります。
しかし、「その道以外のことは何もできない・知らない」状態になってしまうと、会社にどっぷり依存することになり、搾取の対象になってしまいます。
晴れて社畜の仲間入りです。
自由を手に入れたければ、自立しなければなりません。
そのためには時間をかけてでも、今の仕事以上のスキルを身に付けておかなければならないのです。