「より」よい社会をつくる
全否定も全肯定もしない
今の社会構造や、制度についてとやかく言われることが多い。
主には悪い意見だが。
今の社会の問題点ばかりに目が行きがちなのは、否定的な意見を言っている方が大衆が食いつくから。
平たく言うと、視聴率やアクセス数が稼げるから。
確かに、今の社会構造が時代遅れになっていて、問題になっている部分もある。
それを変えようとしない人間にも責任はある。
しかし、今の制度だからできることもあるわけで、簡単に現状のすべてが悪いとは言い切れない。
もちろんすべて正しいとも言い切れない。
現代の農業にしてもそう。
血税を無駄にするような補助金のバラマキや、農薬の過剰使用などの問題点はたくさんある。
しかし一方で、補助金に救われている事業もあるし、農薬によって食料の安定供給ができるようになったのも事実である。
大切なのは現状がベストではなく、改良の余地があることに気付くこと。
悪い方法を正すのではなく、現状を知って感謝し、「より」よい方法を見つけ出すこと。
それによって過去と現在、そして未来がうまくつながっていくのではないかと思う。
今問題なのは、一つの方法に固執したり、全否定したりして過去にとらわれていること。
それにより、「今」をないがしろにして、未来に続く道を見失ってしまっていること。
流されずに、フラットな目線で判断しよう。
それが大人じゃない?