【農業を始める前に】サラリーマンで稼ぎながら準備しよう!「週末農業」って知ってる?
本気で農業したいなら準備が超大事!
銀行に勤めている友人がこんな事を言っていました。
「新規就農する人にお金を貸すと大体返ってこない」
聞けばスローライフや有機野菜に憧れて農業を始めても、準備不足からか生活の目処も立たず借りたお金も返せずにサラリーマンに逆戻りしてしまう人が後を立たないとのこと。
農業関連の仕事をしている身としては、若い人がもっと農業に参入してドンドン業界を盛り上げていって欲しいのですが現実は厳しいようです。
なぜ新規就農者が稼げないかというと
1、準備不足
2、情報不足
の2つの理由が最も大きいです。
なぜこのような事態に陥るかというと、農業の現場の情報が一般には出回らないからです。
多くの人がサラリーマンになるために学校に通いますが、そこで農業についての勉強はほとんどさせてもらえません。
そうなると実際に社会に出てから学ぶか、農業高校などの専門的な学校に通うことになります。
フツーのサラリーマンとしての仕事なら、失敗しても食いっぱぐれる事はありませんし、1年もすれば大体の仕事はこなせるようになります。
しかし農業ではそうはいきません。
では、自分の理想の農業で生活していくにはどんな準備をすればいいのか?
岡本恭子さんの
を引用しながら勉強していきましょう!
1:まずは作物を育ててみる
当たり前ですが農業では作物や家畜を育てて、生計を立てます。
しかし意外にも、農業を志すのに野菜すら育てたことがない人は意外と多いのです。
いきなり大規模で農業を始めるのはやはりハードルが高いです。
初めはベランダ栽培やキッチン栽培でもいいので、とにかく作物を育てる経験をして下さい。
教科書やネットには書いていない発見がたくさんあります。
そもそも日本全国で気候などが違いますので、ある地域で上手く育つ作物が別の地域では芽も出ない。
なんて事もよくありますので、平均化された情報をあてにしていきなり大規模に始めると必ず痛い目を見ることになります。
「これから農業をやろうっていうのに、ちまちま家庭菜園なんて恥ずかしい!」
なんて考えも出てくるかもしれませんが、RPGのレベル上げだと思ってやってみて下さい。
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2:育てながら自分の理想の農業について考える
キッチン栽培やベランダ菜園などに慣れたら、思い切って「貸し農園」を借りてみるといいでしょう。
「ウチは都心だから近くに農園なんてないよ…」
なんて方も、住宅街のはずれにポツンと農園があったりします。
詳しくは「〇〇市(自分が住んでる市町村名) 市民農園」などで検索してみるといいでしょう。
案外自転車などで行ける距離に貸し農園があったりします。
今の時代、農家も土地の使い道に困っているものです。
サラリーマンとして給料を稼ぎながら作物を育て、その中で自分の理想の農業を考えて計画を練っていけば最小限のリスクで農業に参入できる事でしょう。
注意点としてはこのような貸し農園では1年単位の貸し出しのところが多く、果樹やアスパラガスなど収穫までに数年を要するものなどの栽培はほとんどの場合制限されています。
また水稲やレンコンなど、水を溜めて栽培する作物も難しいですのでこれらの作物を作りたい人には「援農」という方法が紹介されています。
詳しくは
を参照いただきたいのですが、自分が作りたいものを作っている農家が近くにないとどうしようもないので都心部では少し厳しいかもしれません。
まとめ:試作の勧め
以前紹介した人吉球磨有機農業勉強会
でもよく言われる事なんですが、年に1回しかできない作物を全て新しいやり方で作ってしまうと比較検討ができません。
また、もし失敗してしまった時には最悪その年の収入がゼロになってしまいかねません。
スローライフ的なものを目指すにしても、生活がかかっているわけですからなるべくリスクは減らしたいものです。
最近は家庭菜園で作ったものをネットなどで販売できる時代です。
まずは副業から始めてみませんか?
では、野菜の売り方なんかも紹介されています。
「サラリーマンで農業をしてみたいけど、何から手をつければいいかわからない」
というような方にオススメの一冊です。