農薬・無農薬の議論で消耗する人たち
なんで間を取れないんだよ・・・
先日参加できた有機農業の勉強会で、米だけじゃなく大豆も完全無農薬無肥料でできるという現実を知りました。
https://www.facebook.com/yuki.hity90/
そして有機栽培の方が農薬を使った場合よりも害虫発生が少ないという現実・・・!
こういう記事を見ると、
「農薬は毒だ!無農薬バンザイ!」
っていう人たちは勝ち誇ったように騒ぎ出すんですが、一方ではこんな事実もあります。
無農薬にこだわった農園が害虫によって今期のクリ拾いが絶望的になってしまったという悲しいニュース。
こういう記事を見ると今度は農薬や化学肥料で飯を食ってるメーカーや大学教授とかが
「ホラ、やっぱり無農薬は無謀なんだ!素人は何にもわかってない!」
と騒ぎだします。
どちらが正しくてどちらが間違っているのかというと、どっちも正しいしどっちも間違っているとしか言いようがありません。
作物によって育てやすいものもあれば、難しくて肥料や農薬が必要になるものもあります。
無肥料無農薬で育てられないこともないけど、それだと長期間収穫できなくて農家の生活が成り立たないような作物もあります。
そもそも土地によって向き不向きがあります。
そういうことを理解したうえで話し合わないと、いつまでたっても農業の研究は進まないし、消費者も偏った情報に流され続けます。
「無肥料無農薬でできる場合もあるし、できない場合もある」
専門家非専門家問わず、まずはこの基本的なことがわからない人が多すぎます。
現実はそう簡単に白黒つけられないってことを理解するには、「銀の匙」とかオススメです。
・・・まあ、こちらは畜産についての話がメインですが、「農」について理解する足掛かりにはなるんじゃないかと。