ミノリガタリ

農薬販売員が農業・食・健康について考える

安全?危険?小説で農薬を知ろう

業界人が「ホントそれ」と思ってしまう1冊

 

黙示 (新潮文庫)


黙示 (新潮文庫)

 

 

農協や農家など農業の現場を取り巻く状況、農薬や種子メーカーの思惑、反農薬論者の言い分など、業界人が思わず唸ってしまうほど日本農業の現状に切り込んでいます。

 

農薬論者も無農薬論者も、本当に自分の意見を通したいならまず相手の言い分を知る必要があります。

 

今の農業の現状はどうなっているのか、どうすれば生産者と消費者が互いに納得できるのか、種子法廃止で日本の農業、食生活が変わるのは目の前です。

 

現実を知るための入り口としては、最良の一冊ではないかと思います。

農薬・無農薬の議論で消耗する人たち〜つまり半信半疑あっちこっち〜

なんで間を取れないんだよ・・・

 

先日参加できた有機農業の勉強会で、米だけじゃなく大豆も完全無農薬無肥料でできるという現実を知りました。

https://www.facebook.com/yuki.hity90/

 

そして有機栽培の方が農薬を使った場合よりも害虫発生が少ないという現実・・・!

 

こういう記事を見ると、

「農薬は毒だ!無農薬バンザイ!」

っていう人たちは勝ち誇ったように騒ぎ出すんですが、一方ではこんな事実もあります。

 

www.sanyonews.jp

 

無農薬にこだわった農園が害虫によって今期のクリ拾いが絶望的になってしまったという悲しいニュース。

 

こういう記事を見ると今度は農薬や化学肥料で飯を食ってるメーカーや大学教授とかが

「ホラ、やっぱり無農薬は無謀なんだ!素人は何にもわかってない!」

と騒ぎだします。

 

どちらが正しくてどちらが間違っているのかというと、どっちも正しいしどっちも間違っているとしか言いようがありません。

 

作物によって育てやすいものもあれば、難しくて肥料や農薬が必要になるものもあります。

 

無肥料無農薬で育てられないこともないけど、それだと長期間収穫できなくて農家の生活が成り立たないような作物もあります。

 

そもそも土地によって向き不向きがあります。

 

そういうことを理解したうえで話し合わないと、いつまでたっても農業の研究は進まないし、消費者も偏った情報に流され続けます。

 

「無肥料無農薬でできる場合もあるし、できない場合もある」

専門家非専門家問わず、まずはこの基本的なことがわからない人が多すぎます。

 

現実はそう簡単に白黒つけられないってことを理解するには、「銀の匙」とかオススメです。

銀の匙 Silver Spoon コミック 1-5巻 セット (少年サンデーコミックス)

・・・まあ、こちらは畜産についての話がメインですが、「農」について理解する足掛かりにはなるんじゃないかと。

明日から「金持ち」が滑稽に見える!?貨幣の真実を知ると働く気無くすわ

何のために働くのか・・・?

 

いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン

を読んでのビットコインの利点欠点については過去記事

 

otonachallenge.hatenablog.com

 を参照していただくとして、お金と労働の根本的な話。

www.youtube.com

こちらのyoutube動画を見て思ったんですが、お金って基本的に「モノ」でしかないんですよね。

 

兌換紙幣であった1931年(昭和6年)までは日本円は金(黄金)と交換可能でした。

 

金の証明であったのです。

 

しかし、現在の日本円は不換紙幣。

 

金との交換を保証するものではなく、あくまでそれを管理している日本政府に対する信用貨幣になります。

 

つまり日本という国の情勢が不安定だと他国に判断されれば価値は急落します。

 

みんなの信用度合いで価値が決まっているという意味では、ビットコインも日本円も同じなのです。

 

もちろん、ドルやユーロなどでも同じです。

 

お金そのものに価値はなく、「みんながその価値を認めているから他のものと交換できる」という道具でしかないのです。

 

つまり、単体ではトンカチやトイレットペーパー以下なのです。

 

僕も含めて皆さんはそんな道具を得るために、日夜汗水たらして働いているのです。

 

お金が悪いとは言いませんが、みんなたかが道具を得るために一生懸命になりすぎじゃないですか?

 

 以前にも書きましたが、自分ができることが増えればその分お金はかかりません。

otonachallenge.hatenablog.com

 

色んな事情があるにせよ、必要なことが自分でできない人ほどお金が必要になるのです。

 

必死になってお金を稼ぐ人は周囲に「自分で自分のことができません」と標榜しているようなものなのです。

 

そもそも、生きる上でそんなにお金が必要ですか?

 

お金をかけてやっていることでも、ちょっと調べたら自分でできることなんていくらでもあります。

 

コピー用紙としても使えない紙幣や、ただの電子データでしかない銀行の残高を増やすために、鬱になったり他人に頭を下げたりするなんて馬鹿らしくないですか?

 

あなたの時間や労力、そんなに安いもんなんですか?

【騙され注意!】推奨する人は絶対言わない、ビットコインの裏側

スゴイ技術に隠れた落し穴

いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン

 

ネット上の、特にフリーランスで活躍している方々の間で話題の「ビットコイン」。

 

僕の周りでもブログ+農業や自給自足の生活スタイルを目指している人たちが興味を持っていて、初歩的な事は分かっていて当たり前という雰囲気。

 

なので、本当に今さらながら

いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン

で、勉強してみました。

 

非常にわかりやすくビットコインブロックチェーンの特徴、歴史、現時点で利用できるお店、そしてこれからの展望がまとめられていて、入門書としては良い本だと思います。

 

ただ個人的に、ビットコイン自体については現状はあくまで株やFXなどと同様「投資」目的でしか利用場面がないと感じました。

 

利用できるお店などは日本ではまだ少なく、通貨としてはまだ未発達としか言えません。

 

「中央でコントロールしないので特定の国や機関の思惑で通貨価値が左右されない」

事が売りのようですが、そもそもそれは現状で国や機関が関与するほどの量が流通していないからです。

 

また逆に今後流通量が増えてくると、ブロックチェーンの要である「承認」に時間がかかります。

 

実際につい先月には「承認」の処理速度が追いつかないために、ビットコインの分裂騒動

ビットコイン分裂にまつわる3つの疑問をまとめて整理:モバイル決済最前線 - Engadget 日本版

 が起きており、通貨としての価値はまだまだ安定しているとは言えません。

 

今後これはPCの機能向上によって改善されていくとは思われますが、「取引所」の思惑にも注意しなければなりません。

 

ビットコインには中央組織が存在しませんが、ビットコインを売買するための取引所は存在します。

 

今でこそ取引所の持つ力は小さなものですが、今後みんながビットコインを求めるようになると取引所の力が増していく事は言うまでもありません。

 

いくつかの大きな取引所が組合や協会などをつくってしまえば、結局それが中央組織のようになってしまうので、せっかくのブロックチェーンの利点も半減してしまいます。

 

残念ながら、ビットコインの普及にはまだまだハードルがあります。

 

しかし、これらの問題点は既存の通貨ではもっと大きな問題になります。

 

当然です。すでに中央組織があり、不正も横行しているのですから。

 

ビットコインの利点や欠点を過剰に煽る人が二極化しており、それに惑わされて極論に走ってしまう人が多いように感じます。

 

実際僕も極論を行ったり来たりして、今やっと中立派ぐらいの立ち位置に来たと思っています。

 

現状でビットコインをに手を出すなら、

  1. 余剰資金で
  2. リスク分散目的で

利用するのがベターでしょう。

 

イメージとしては「日本円が暴落した時の為のドル建て貯金」

みたいな感じでしょうか。

 

どんな通貨にもリスクはつきもの。

 

極論に惑わされず、自分で勉強して自分の意志でお金を使いましょう。

「人生に迷ったら知覧に行け」と言われたので行ってみたけど特に何も変わらなかった

正直、この手のお説教は聞き飽きたよ・・・

 

コミック 人生に迷ったら知覧に行け

 

ま、読んでは無いんですけどw

 

書店でちらっと目に留まったんで、3連休だし天気もいいしツーリングがてら知覧に行ってきました。

 

f:id:otonachallenge:20170717225909j:plain

 

なんというか、心が綺麗で素直な人なら

「明日から頑張ろう!」

って思えるかもしれません。

 

自分の心の濁り具合を測るという意味では、行く意味があるかもしれません。

 

僕のように心の濁りきった人間からすると、

「一生懸命生きろってメッセージが、なんかもう重い。」

というひねくれた感想しか出てきません。

 

片道5時間かかったんで、疲れてしまっただけかもしれませんが・・・

 

誰かを愛するとか、夢をもって生きるとかが尊くて、素晴らしいものだってことはわかります。

 

でもどうしても誰かを好きになれなかったり、夢を描けないことで悩んでいる人からすると、そういう素晴らしい事ができないことを責められてるように感じるんですよねー

 

若くして散っていった飛行兵の分まで精一杯生きろ!

 

というメッセージはわかるけど、夢もなければ好きな人もいない人間は何を精一杯やればいいの?

 

こういう時、

「目の前のことを精一杯やればいいんだよ」

とか言われるけど、それこそただ命令に従って特攻していった兵士と同じじゃないの?

 

・・・こういう疲れた人やひねくれものも受け入れてくれる世の中になってほしいなぁ

こんなこと書いても大丈夫?キャノングローバル戦略研究所が今の農政に言いたい放題w

同業者なら絶対言えない・・・!

 

キヤノングローバル戦略研究所(CIGS)

 

「農業には農家以外からの就農を拒んでいる制度がある。」

 

農業に関係した仕事をしているのにこれは知らんかった。

 

詳しくは下の記事に記されていますが、報道などでは出てこない「農地法」というやつです。

 

http://www.canon-igs.org/column/20161025_yamashita.pdf#search=%27%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%82%A2+%E8%BE%B2%E6%A5%AD%E4%BA%BA%E5%8F%A3%27

 

ざっくりいうと、

「企業による農地の取得を認めませんよ」

という法律。

 

企業が農業に新規参入しようとしても、その農地は借りるしかないわけなのです。

 

個人でも非農家出身者は農地を取得することはできません。

 

農家は本当に子々孫々まで守られているのです。

 

どれだけ借金にまみれていようと、農地を取られることはありません。

 

このご時世にどれだけ恵まれているか・・・

 

農家の息子ならなんの苦労もなく土地が手に入るんです。

 

非農家出身者はどれだけ頑張っても農地を手に入れることができないのです。

 

なぜそこまで農家は守られているのか?

 

それは簡単、

「票になるから」

の一言に尽きます。

 

今や

「農家=高齢者」

の時代。

 

高齢者と農家を手厚く保護していれば票を獲得できるのです。

 

逆にいうと、これから農業に参入しようという若者に対しては厳しい時代です。

 

小泉氏は

「農業再生」

を謳っていますが、それは口だけです。

 

本当に農業を再生したいなら、場当たり的な

「資材価格の削減」や「農協の信用事業からの撤退」

ではなく、農地法規制緩和による若者の農業参入の活発化を図るべきなのですから。

 

それをしないのはやっぱり

「票にならないから」

 

なんなら自民党にとって最悪の場合、

若者の農業参入が進む

高齢者が農地を若者に売ったり貸したりすることで高齢農家数が減少

高齢農家減少により自民党の支持層が減少

 

となり、農業を元気にする法律を打ち立てることで自分たちの首を絞めることになるのです。

 

断言しますが、政治が変わらなければ農業はいつまでも変わりません。

 

重箱の隅をつついたような法案を通すだけで「改革」とのたまうのでしょう。

 

もしくは政治にとって都合のいい「改悪」がなされるのも時間の問題です。

 

今の農業に必要なのは、まずは

「政治と手を切ること」。

 

今は政治と密接に関わりすぎました。

 

長い目で見て、これから農業がよくなるためには政治に振り回されないことが一番の近道になるでしょう。

【熊本地震から学んだ】営業マンが有休を取れないホントの理由【同調圧力】

ブラック企業」じゃなくても有休は取れない

 

世間は3連休ですが、一体何割の営業マンが普通に3連休しているのでしょうか?

 

一般的には

ブラック企業だと有休を取らせてもらえない」

という認識が広まっていますが、残念ながら自社がブラックじゃなくても取引先がブラックだと営業マンは有休や休みが取れなくなってしまいます。

 

ブラック企業の社員は当然のごとく有休を取れませんし、休日出勤など当たり前です。

 

そんな企業を相手に仕事をしていると、たとえ休日であろうと問い合わせや呼び出しの電話が鳴りやみません。

 

僕も今日の午前中だけで2回、問い合わせの電話が入りました。

 

携帯電話が憎い・・・!

 

ブラック取引先からするともはや曜日感覚など皆無で、休日は他の企業が休んでいるということすらもわからなくなっているようです。

 

そんな感覚の企業を相手にしている営業マンには心休まるヒマなどありません。

 

下手に

「今日は休みなので・・・」

なんて言おうものなら、取引量縮小か最悪の場合取引停止などになりかねません。

 

競争率の高い業界ならこんなことは日常茶飯事です。

 

このような営業マンにとってツラすぎる現状の背景には、日本人にありがちな「同調圧力」というものがあります。

 

「みんな一緒がいい」

とか

「普通に生きていければいい」

という考え方の根底には同調圧力が存在します。

 

「出る杭は打たれる」

ということわざなんて、日本人の性質を的確に言い表した最たるものだと思います。

 

同調圧力が働くと、ブラック取引先は

「俺たちが休み返上で働いているのに、お前らは簡単に休むのか!」

という雰囲気になります。

 

一方、ブラック取引先を抱える営業マンも

「取引先が開いているのに、自分だけ有休取るのはちょっとな・・・」

なんて思考になってしまいます。

 

これは言葉にならなくても、感じてしまうので厄介です。

 

僕がこれを本当の意味で分かったのは熊本地震の時でした。

 

避難先の中学校からとりあえず福岡に避難先のアテができた時、避難先で仲良くなっていた他の人たちに申し訳なくてなかなか出発できずにいました。

 

申し訳ないという気持ちばかりではありません。

 

地震から1週間で被災者のことを忘れていく世間には逆に腹が立ちました。

 

「俺たちは地震でこんなにも大変なのに、GW特集なんてしてんじゃねぇ!」

と、テレビに八つ当たりしていました。

 

この時気付いたんですが、どちらの場合も冷静に考えるとどうしようもない事に申し訳なく思ったり、憤ったりしていたのです。

 

避難先が見つかったのは喜ばしい事ですし、むしろ避難者が減れば限られた物資が行き渡る可能性が高くなります。

 

テレビに怒っても何の解決にもなりませんし、ずっと暗いニュースを流されても気が滅入ります(実際ずっと心配してくれた友達もいたんですが、それはそれでイライラしていましたw)。

 

つまり震災にあったり、休日出勤している人たちは基本的に

「傷ついて正気を失っている人」

なので、まともな感覚でいることを期待してはいけないのです。

 

そういう人をガッツリサポートできないと思う時は下手に手を出さず、その人が落ち着くまで距離を置くのが無難でしょう。

 

その人が本物のキチガイじゃない限り、やがて冷静さを取り戻してくれるはずです。

 

営業マンのようにつらい思いをしているブラック取引先と距離を取ることができない場合は、

「この人は今大変で冷静さを失っているんだ」

と思って接するだけで、心の余裕が随分違うと思います。

 

大切なのは相手を理解することです。

 

相手のことがわかってくれば、

「今日は休んでも大丈夫かな?」

という勘が働くので、休みも取れるようになってくるはずです。

 

僕は3年たってようやくこの感覚を身に付けましたwww